Sunday, August 17, 2008

戦争の傷の深さ

涼しい夏の夕を楽しむべくパティオ(日本では中庭でしょうか?)で、昨日は親しくしている友人のイワンと夕食を共にしました。
そして楽しい会話が弾む中、イワンが少しずつ国に居る彼の家族の近況に付いて語ってくれたのです。

彼は私の夫と同じクロアチア人(旧ユーゴスラビア共和国)、こちらに移住して来たのは1989年、悲惨な国内戦が始まる二年前だったそうです。

その時彼は23歳を少し過ぎた頃で、当時の家族構成は父母、弟(彼とは4歳違い)の4人家族でした。

彼は彼本来の勘の良さからか、その当時の国内情勢がなにか不穏だと感じ取り、一大決心をして、家族を後に国を逃げるようにして出て来たそうです。其の後間もなく内戦が始まったことを考えると、彼は一命を取り留めたと言っても過言ではないでしょう。

其の後、間もなく始まった内戦で、彼の弟は戦場に狩り出されて行ったのです。

弟は生命だけは保持出来たものの、内戦が終わって13年経った現在も、戦争後遺症という難病に苦しみ、廃人に近い状態になっていると言う事です。

戦場の酷い経験から、その後遺症も重く、弟は夜中に急に起き出しては敵がいると叫び、銃を何時も手元から放さないのだそうです。破壊しましたが以前は手榴弾も自分の側に置いていたと云う事です。

現在は仕事にも就けず家でブラブラしているのみ、彼の毎月の仕送りで少なからず家族は助かっている状態らしいです。

父親は”お前がカナダで頑張っているのが支えだ、もしお前が居なかったら自分は自殺してただろう”と彼に話したそうです。母親は苦労の末、4年前に亡くなってます。

改めて理不尽な戦争に怒りが込み上げて来ます。

彼の話が終わった頃、何時の間にやらパティオの辺りも暗くなっているのに気が付き、あわてて灯りと蚊取り線香に火を付けた私達でした。(ここはあまり蚊はいませんが、、、、)

バンクーバーの日没は現在、約8時すぎ、9時すぎ辺りまで、薄明かりです(但しお天気の良い日の事)。

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